みなさん、世界で一番運動不足の人は誰かご存じですか ?
いつもOL？エンジニア？自分のお父さん？

残念でした。 はずれです。 正解は、宇宙飛行士です。
理由は、宇宙の無重力状態にあります。 宇宙では、身体に重力がかからないからです。

無重力が身体にどのような影響があるかよくわからなかったので、たった 4〜5日の宇宙空間で骨量が 10% 〜20% も減少することを知り、皆びっくりしたほどです。

デコンディショニングによる運動不足は、骨量減少だけで無く、呼吸・循環・代謝機能の低下にも影響を与え、さらには身体を守る免疫力も低下させるようです。　それでは、運動をやればやるほど免疫力が向上するのでしょうか ?　

答えは、ノーです。 オーバートレーニングという言葉があります。 一例として、大会に向かってトレーニングしすぎて、かえって風邪を引きやすくなるというようなことです。

つまり、オーバートレーニング = 運動のやりすぎも免疫 力を落とすわけです。　以上のデコンディショニングとオーバートレーニングの結果から、免疫力の維持・向上の為には、

適度な運動が必要なことがわかります。 がんや糖尿病など多くの病気は生活習慣が係わっており、
適度な運動はこれら生活習慣病の予防と死亡率の減少にもつながります。

例えば、ブレスローの 7つの健康習慣や公益財団法人がん研究振興財団「がんを防ぐための新 12 か条」にも 定期的な運動の継続が、がんを防ぐ要素として挙げられています。

みなさん、ぜひ適度な運動習慣を身につけ、生活習慣病やがんを防ぎ、健康の維持増進を図りましょう！

ブレスローの7つの習慣

❶たばこは吸わない

❷ 他人のたばこの煙をできるだけ避ける

❸お酒はほどほどに

❹バランスのとれた食生活

❺塩辛い食品は控えめに

❻野菜や果物は豊富に

❼適度に運動

❽適切な体重維持

❾ウイルスや細菌の感染予防と治療

❿定期的ながん検診

⓫身体の異常に気がついたら、すぐに受診

⓬正しいがん情報でがんを知ることから